文例集

終業式・始業式で使える! 中学・高校の担任・学年主任の一言スピーチ例まとめ

始業式や終業式では、担任や学年主任の先生が「一言スピーチ」を任されることがあります。
とはいえ、いざ話そうとすると「何を話せばいい?」「時間がない中でどうまとめれば…」と悩むことも多いもの。
そこで本記事では、中学・高校の先生が使える短くて伝わるスピーチ例を状況別にご紹介します。
「あと1行ほしい」「締めの言葉が浮かばない」ときにもご活用ください。

終業式のスピーチ例(中学・高校)

基本パターン

成長を認める/節目としての振り返り/休暇中の自律

○年生としての生活、ここまで本当にお疲れさまでした。日々の中で努力を重ねる姿が見られ、学年として確かな成長がありました。休み期間中も、自分と向き合う時間を大切にしてください。

指導メッセージ重視パターン

生活態度/SNS・交友関係/高校生としての自覚

学年全体としてはよく頑張った一方で、いくつか注意すべき行動も見られました。休み中も「自分が中高生であること」を忘れず、節度ある行動を心がけてください。

受験生(3年生)向けパターン

時間の重み/受験への意識/自立への一歩

いよいよ“自分の進路”が現実として迫ってきます。時間はすべての人に平等ですが、どう使うかは自分次第です。この夏(または冬)をどう過ごすかで、未来が変わります。今日からの一日一日を、大切に。

静かな成長を評価するパターン

目立たない努力を認める/自己肯定感を高める言葉

皆さんの中には、大きな成果や目立つ行動はなくても、毎日コツコツ取り組んできた人がたくさんいます。そうした“静かながんばり”こそ、本当の力です。自分を少しだけ褒めてあげてください。



前向きに締めくくるパターン

反省→前進/ネガティブな気持ちの切り替え

思うようにいかなかったことがあっても大丈夫です。うまくいかないことからこそ、学べることがあります。1学期(2学期)の経験を、次の学期にどう活かすか。前を向いて歩き出しましょう。

集団としての成長を強調するパターン

クラス・学年の一体感/行事や普段の変化に言及

最初の頃に比べて、学年としてのまとまりが見えてきました。一人ひとりの行動が、雰囲気や空気を変えられることを、皆さん自身が感じ始めていると思います。これからも「良い空気」をつくる一員でいてください。


どのスピーチも、長く話す必要はありません。「生徒の努力を認め、前向きな気持ちで休みに入れるように導くこと」が、終業式での一言スピーチの大きな役割です。
状況や学年に合わせて、ぜひ自分の言葉に置き換えてご活用ください。

さて、休みが終われば、次は「始業式」が待っています。
新学期のスタートにふさわしい言葉も、印象に残る大切なメッセージになります。
次は、始業式で使えるスピーチ例をご紹介します。


始業式のスピーチ例(中学・高校)

新学期の始まりは、生徒たちの表情や姿勢から「期待」や「不安」が混ざった独特な空気が感じられる場面です。
そんなタイミングだからこそ、先生からの短いスピーチが「前向きなスタート」への後押しになります。
ここでは、中学・高校向けに使いやすいスピーチ例を、パターン別にご紹介します。

基本パターン

新たなスタート/気持ちの切り替え/日々の積み重ね

夏休みが終わり、また新たな学期が始まりました。
今日からの一日一日が、次の自分をつくっていきます。
「どうなりたいか」を少しだけ意識して、前向きに進んでいきましょう。

行事が多い2学期向けパターン

協力・挑戦/クラスづくり/やりきる経験

2学期は、文化祭や合唱祭など、クラスで協力する行事が多い時期です。
一人ひとりが「自分にできること」を考え、全力で取り組んだ先に、かけがえのない経験があります。
思い切って挑戦してみましょう。

3学期(学年末)向けパターン

締めくくり/進級・進路/後輩への姿勢

学年の締めくくりとなる3学期が始まりました。
次の学年へ進む準備期間でもあります。
「どんな背中を見せられるか」を意識しながら、自分自身の成長につなげていきましょう。



受験生(3年生)向けパターン

自己管理/覚悟/最後までやり切る

いよいよ勝負の学期が始まります。
自分と向き合い、やるべきことを毎日やり切るだけです。
不安があるのは当たり前。でも、やるかどうかは自分で決められます。
自分を信じて進んでいきましょう。

クラス雰囲気づくり重視パターン

空気づくり/人間関係/協調性

クラスの雰囲気は、誰かがつくるものではなく、みんなで育てていくものです。
あいさつをする、席を立つときに声をかける――
そうした小さな行動の積み重ねが、「居心地の良さ」につながっていきます。


始業式のスピーチでは、「これからの自分たちをどう作っていくか」という視点を大切にすることで、生徒の意識を前向きに引き上げることができます。
長い話でなくても、短く力強い言葉が、生徒の心にしっかり届くこともあります。

学年やクラスの状況、行事や進路などに応じて、先生ご自身の言葉でアレンジしながらご活用ください。

まとめ

始まりと終わりの言葉を大切にすることで、学年やクラスの雰囲気づくりにもつながっていきます。
大切な節目にふさわしい言葉で、生徒たちの背中をそっと押してあげましょう。