はじめに
7月の終業式は、1学期を振り返り、保護者と共有する大切なタイミング。
おたよりは、子どもの成長を伝えると同時に、保護者との信頼関係を深める手段。
忙しい先生のために、目的別の例文テンプレートをご紹介します。
【例文1】シンプル&丁寧タイプ(小学校向け)
保護者の皆さま
平素より本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
本日、1学期の終業式を迎えることができました。4月からの約3か月間、子どもたちは日々の学びや活動を通して、大きく成長しました。ご家庭での温かいご支援のおかげと、心より感謝申し上げます。
明日からは夏休みとなります。生活リズムを整えながら、安全・健康に気をつけてお過ごしください。宿題については、無理のない計画を立て、家庭での学習習慣を大切にしていただければと思います。
2学期も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
【例文1-②】カジュアルで親しみやすい文体(小学校向け)
保護者の皆さま
いつも温かいご支援をありがとうございます。
あっという間に1学期が終わり、子どもたちは今日、終業式を迎えました。新しい学年・新しい教室にもすっかり慣れ、笑顔で過ごす姿がたくさん見られるようになりました。
夏休みは、子どもたちにとって楽しみな期間でもあり、生活のリズムが乱れやすい時期でもあります。ご家庭での見守りと声かけを、引き続きよろしくお願いいたします。
お子さまと一緒に、楽しく・安全な夏をお過ごしください。
2学期もどうぞよろしくお願いいたします。
【例文2】温かみのある口調タイプ(中学校向け)
保護者の皆さま
暑さの厳しい日が続いておりますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
本日、無事に1学期の終業式を迎えることができました。この3か月、生徒たちは学習だけでなく、行事や日常生活の中でもたくさんのことを学び、友達と助け合いながら成長してきました。
ご家庭での見守りや励ましがあってこそだと感じております。本当にありがとうございました。
夏休みは、リフレッシュとともに、自分と向き合う大切な期間でもあります。事故や体調管理にご注意いただき、実りある夏をお過ごしください。
2学期もどうぞよろしくお願いいたします。
【例文2-②】ややフォーマルで落ち着いた雰囲気(中学校向け)
保護者の皆さま
日頃より本校教育に深いご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
本日をもちまして、1学期を無事に終えることができました。生徒たちは日々の授業、学校生活を通じて、学力だけでなく人間的にも成長を見せてくれました。
夏休み中は、生活習慣や健康管理にご留意いただき、計画的な学習や読書など、自らを高める時間となるようご支援をお願いいたします。
2学期も、生徒一人ひとりの成長を支えていけるよう、教職員一同尽力してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【例文3】注意喚起を含めたタイプ(高学年・中高生向け)
保護者の皆さま
いつも本校の教育活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
本日、1学期の終業式を迎えました。新しい学年がスタートしてから3か月、生徒たちは様々なことに取り組みながら、確実に成長を見せています。
夏休みに入りますが、熱中症やSNSトラブル、夜更かしによる体調不良などにご注意いただきながら、お子さまの生活リズムや行動の確認をお願いいたします。
また、学校からの配布物(通知表、宿題一覧、夏休みのしおり等)を一緒にご確認いただけますよう、よろしくお願いいたします。
9月1日の始業式に、また元気な姿で会えることを楽しみにしています。
【例文3-②】ストレートで情報重視のタイプ(中高生向け)
保護者の皆さま
いつも本校の教育活動にご理解・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
1学期が本日で終了し、明日から夏季休業に入ります。通知表や学年だよりなど、配布物を持ち帰っておりますので、ご確認ください。
夏休み中の過ごし方については、添付の「夏休みのしおり」に詳細を記載しております。特に、生活リズムの維持・ネット利用・外出時の安全面には十分ご注意いただき、ご家庭での声かけをお願いいたします。
始業式は9月○日(○)です。2学期もどうぞよろしくお願いいたします。
まとめ:書くときのポイント
感謝の気持ちを伝える
成長の様子を共有する
夏休みの過ごし方に触れる
保護者の協力をお願いする言葉で締める
おたよりに込めたい想いと言葉選びのヒント
終業式のおたよりは、1学期の締めくくりとして保護者と心を通わせる大切な機会です。
「ご家庭での支えがあったからこそ」という感謝の気持ちを伝えることは、信頼関係を深める第一歩になります。
また、夏休みという特別な期間に向けて、安心して子どもを見守ってもらうためには、生活面・学習面・安全面のちょっとした注意喚起も、さりげなく添えると親切です。
おたよりは堅すぎず、でも軽すぎず。「ていねいで、温かく、誠実に」
それだけで、先生の思いや姿勢はしっかり伝わります。
最後に、「2学期もよろしくお願いします」と、次へのつながりを示す一言を添えると、前向きで柔らかい印象になりますよ。