小学校の1学期終了式では、校長先生の話が学期のしめくくりとして大切な時間になります。長すぎず、子どもたちに伝わる言葉でまとめることがポイントです。
ここでは、場面や校風に応じて使えるよう、1〜2分で話せる短めのスピーチ例文をパターン別にご紹介します。
シンプルで短く伝える定番スタイル
みなさん、おはようございます。
今日で1学期が終わります。新しいクラスや先生にも慣れ、勉強や運動、いろいろなことをがんばってきましたね。
明日から夏休みです。事故に気をつけて、元気にすごしてください。
2学期にまた、笑顔で会いましょう。
子どもたちに寄り添うあたたかい話
4月、少し緊張した顔で登校してきたみなさんが、今は笑顔で「おはよう!」とあいさつできるようになりました。
友達ができたり、新しいことを学んだり、1学期でたくさん成長しましたね。
夏休みは、おうちの人といっしょに、いろんな体験をしてきてください。
また元気に会えるのを楽しみにしています。
ちょっと面白いユーモア系
1学期、おつかれさまでした!
先生もみなさんと同じで、ちょっぴり夏休みが楽しみです(笑)
でも夏休みって、実はけっこう忙しいんですよ。宿題、手伝い、おでかけ…。
それでも元気に毎日をすごして、ちょっとたくましくなった姿で2学期に帰ってきてくださいね。
成長をしっかり認めるまじめ系
この1学期、みなさんのがんばりを先生たちはちゃんと見ていました。
漢字や計算、体育の記録、いろんな場面で「できるようになった!」と感じた子も多いと思います。
努力は、あとから必ず自信になります。
夏休みも、目標をもってすごしてみましょう。
1年生向けやさしい語り口
1ねんせいのみなさん。
がっこうに なれて、たのしく すごせたかな?
あさ、じぶんで おきて、がっこうに きて、べんきょうして、おともだちと あそんで…
まいにち とっても がんばりましたね。
なつやすみも、けがなく、げんきに すごしてね。
9がつに、また あいましょう!
スピーチに使えるネタ集
校長先生や担任の先生が話すスピーチには、「子どもたちの心に残るひとこと」を入れたいところ。でも毎回ネタを考えるのは大変ですよね。
そこで今回は、1学期をふりかえって語れる短い話のタネをご紹介します。
●感動エピソード ●ほほえましい出来事 ●夏にちなんだ豆知識 ●偉人の言葉 などを厳選。
スピーチの「つかみ」や「締めのひとこと」に加えるだけで、子どもたちが「聞いてよかった」と思える時間になりますよ。
1~2分で話せる短さなので、どの場面でも活用できます。
セミのぬけがらの数だけがんばった証?
「校庭の木にたくさんのセミのぬけがらがありました。1学期をがんばったみんなのぬけがらかも…?って思うくらいです。」
転んだ子がランドセルより先にお友だちを心配した話
「校庭で転んだ子がいたとき、近くのお友だちがすぐに手をさしのべてくれました。“ランドセルはいいから○○ちゃんが心配!”って言っていて、先生はとても感動しました。」
夏の空の「もくもく雲」は成長のしるし?
「大きな入道雲は“成長の雲”って呼ばれることもあります。みんなのがんばりで空まで成長したのかもしれませんね。」
漢字テストで100点とれなかったけど…
「ある子は“100点じゃなかったけど、前より速く書けたからうれしい”って言っていました。点数じゃなくて、自分の進歩を見つけられるって、すごいことです。」
夏休みの自由研究は“身近な疑問”から
「“アイスはなぜ溶けるの?”でも立派な研究です。ヒントは冷たくておいしいものの中にあるかも。」
『失敗は成功のもと』ってほんと?
「エジソンは“失敗したことはない。うまくいかない方法を1万通り見つけただけだ”と言ったそうです。」
1年でいちばん暑い日はいつ?
「実は“夏休みに入ってすぐ”がいちばん暑いことが多いんです。だから水分をとるのを忘れずに!」
1学期の忘れ物ランキング
「1位:傘、2位:ハンカチ、3位:宿題! 夏休みは“わすれものゼロ”を目指しましょう。」
“あたりまえ”ができるってすごいこと
「毎日来て、勉強して、帰る。当たり前のようでいて、これができるって本当はすごいことです。」
校庭の木にも名前があるって知ってた?
「正門の横の大きな木は“○○”って名前の木です。夏の間に木も成長しますよ。」
話す時のポイント
- 話は1〜2分以内を目安に
- 「がんばりを認める」「夏休みへの期待」「安全」などを入れる
- ユーモアや問いかけを入れても◎
1学期のしめくくりとして、子どもたちの心に残る言葉を届けましょう。