学期末や学年末、通知表に書くコメントに悩んだことはありませんか?
子どもたちのがんばりをしっかり認め、前向きに励ます言葉を選ぶことは、先生にとっても大切な仕事です。
このページでは、主要教科ごとに使いやすくアレンジされた例文を紹介します。
コメントの書き方
コメント作成の基本ポイント
評価だけでなく、取り組み姿勢を言葉にする
短所に言及するよりも、前向きな表現でまとめる
「できたこと+これからに期待すること」をセットで
定型句に一言エピソードを加えると個別感が出る
国語
ポイント
読み・書き・話す・聞く力を総合的に見て、発表の工夫・読書の姿勢・表現力の変化を評価します。
例文
読書量が増え、語彙や表現力にも広がりが見られるようになりました。
自分の考えを文章で分かりやすく伝える力がついてきました。
音読に抑揚がつき、聞く人に伝えようとする意識が高まっています。
話し合い活動では、相手の意見を尊重しながら自分の考えを伝えることができました。
漢字練習に丁寧に取り組み、確かな力をつけています。
算数
✦ ポイント
計算力や図形感覚だけでなく、思考力・工夫・粘り強さに注目します。
例文
計算問題を繰り返し練習し、正確さが増してきました。
わからない問題も粘り強く取り組み、解決しようと工夫する姿が見られました。
図や式を使って自分の考えを表す力がついてきています。
日常生活と関連づけながら数の意味を考える力が育っています。
友達の考えを聞き、自分の考えと比べて深める力が伸びています。
理科
✦ ポイント
観察・実験の様子や、好奇心・探究心・まとめ方などを評価します。
例文
実験や観察に積極的に取り組み、結果を丁寧に記録することができました。
身のまわりの自然現象に関心をもち、自ら調べる姿が見られました。
ノートには図や言葉でのまとめが丁寧に書かれており、学習への意欲が伝わります。
現象をよく観察し、自分の予想と照らし合わせて考察する力がついてきました。
理解を深めるための質問を積極的に行う姿が印象的でした。
社会
✦ ポイント
歴史・地理・公民の知識だけでなく、関連づける力・資料の読み取り・発表力に注目します。
例文
地図やグラフを使って考えを整理する力が身についてきました。
歴史の学習では人物や出来事に関心をもち、調べ学習にも熱心に取り組みました。
地域の様子と自分の暮らしを関連づけて考える力が育っています。
社会のしくみに興味を持ち、自ら質問したり調べたりする姿が見られました。
資料から情報を読み取る力がつき、発表でもしっかり意見を述べることができました。
音楽
✦ ポイント
音楽を楽しむ姿勢・表現の工夫・協調性を評価します。
例文
歌唱やリズム活動に楽しく取り組み、表現することの喜びを味わっていました。
曲の雰囲気に合わせて、心をこめた演奏ができるようになりました。
友達と音を合わせながら演奏することの大切さを感じている様子が見られました。
歌詞の意味を理解しながら、表情豊かに歌えるようになりました。
音楽に対して素直な感性をもち、自分らしく表現する力が育っています。
図工
✦ ポイント
発想力・表現力だけでなく、丁寧さ・素材の活かし方・友達とのかかわりも見るポイントです。
例文
自分の感じたことをのびのびと表現し、個性豊かな作品を完成させました。
色や形にこだわりをもち、細かい部分まで丁寧に取り組んでいました。
素材を工夫して使い、自分なりの表現方法を見つけようとする姿勢が見られました。
作品づくりの過程を楽しみながら、集中して取り組むことができました。
他の人の作品も大切に扱い、お互いの良さを認め合う姿がすばらしかったです。
体育
✦ ポイント
技能だけでなく、意欲・努力・協力性にも注目します。
例文
積極的に体を動かし、さまざまな運動に楽しんで取り組んでいました。
苦手な種目にも前向きに挑戦し、あきらめずにがんばる姿が印象的でした。
友達と協力しながら活動する中で、ルールを守る意識も育っています。
一人ひとりの役割を理解し、チームのために考えて行動する姿勢が見られました。
運動を通じて、仲間との信頼関係を深めていく様子が伝わってきました。
道徳・総合的な学習
✦ ポイント
思考・振り返り・協働・主体性など、人としての成長の部分を評価する教科です。
例文
学習を通じて、自分のことや周囲の人の気持ちについて考える力が育っています。
友達との違いを認め、互いに助け合おうとする姿が見られました。
地域の活動にも関心を持ち、自分にできることを探そうとする姿勢がすばらしいです。
自分の課題を見つけて、学びを深めようとする力がついてきました。
活動の振り返りを通じて、自分の成長を実感できるようになりました。
まとめ
通知表のコメントは、子どもの「成長の足跡」を見つけて記録する場です。どんな小さなことでも前向きにとらえ、その子の「がんばったこと」「これからに期待できること」を伝えましょう。
言葉には力があります。先生の一言が、子どもの未来に大きな励ましとなることもあります。