保護者対応

PTA役員の決め方|先生から保護者へ上手な頼み方は?もめないコツはこれ

幼稚園や小学校のPTA役員(またはクラス役員)をスムーズに決めるにはどんな方法がよいでしょう?
役員を先生が保護者へお願いする時の、上手なやり方などの提案です。

PTA役員の決め方

幼稚園や小学校では、毎年クラスの保護者の中からPTA役員(またはクラス役員などとも言います)が、数名選出されます。
近年、共働きの家庭も増えましたので、役員決めは難航することが多いでしょう。

本部役員や保護者のお手伝いの方など、保護者同士で決めてくれる場合は先生の負担はないですが、クラス懇談会後などにそのまま先生の仕切りで役員決めという流れの学校も多いのではないかと思います。

先輩の先生にコツなどを聞ければいいですが、忙しくてそんな時間がないとか、新任や移動してきた場合そこまで気が回らないこともあるでしょう。

学校によって決め方や仕組みが違いますので確認は必要ですが、先生が役員選出に関わる場合どうやったらうまく決めることができるか、役員の決め方の方法の案をまとめます。

希望者でジャンケン

事前に「役員を引き受けられますか?」などのアンケートをとっている場合もありますので、そいうものがあればそれをチェックし、希望者がいればスムーズです。
希望者が多い場合もありますので、そういった場合はジャンケンで決めるのが無難でしょう。

その場合も、「ジャンケンでいいですか?」など、その場にいる保護者に賛同を得てから行うとよいでしょう。

あみだくじなどのくじ引き

一番多いであろう無難な決め方が「くじ」です。
これにはいくつかパターンがあり、

・役員未経験者の中からくじ引き
・どうしてもできないという人以外でくじ引き
・全員でくじ引き

の3つが主にあります。

くじの種類については、人数が少ない場合は「あみだくじ」が手軽です。
人数が多い場合は「くじ引き」や「割り箸くじ」などを準備したほうがよいでしょう。

高学年になると、役員経験者が多いので誰もやり手がなく、全員でくじ引きという事態になることも多くあります。

「くじで当たったら必ず引き受ける」という前提がないと揉めますので、どうしても引き受けられないという方(病気・子供が小さい・介護など)は、その場にいる方に免除の許可をもらうといったことも必要になる場合もあります。

また、その場にいない方は代わりに先生がくじを引くのが無難ですが、いない方に決まってしまった場合は、その後の確認なども手間がかかります。

主に、決まらない時に使われる方法ですので、くじ引きが終わった後にゴタゴタする場合もあります。

例えば

・その場にいない人が当たってしまって、引き受けられないと言われてしまう
・どうしてもできないと言う人が出る
・役員の仕事をきちんとやらない人が選ばれる可能性がある

 

この場合の解決策としては、3人決める場合は「本命3人プラス補欠2人くらいが当たるようにする」ことです。
本命の中に我儘を言う人や、その場にいない人が当たってしまって後で困った事になっても、補欠の方を選んでおけばお願いすることができます。

保護者の方主導になると収拾がつかなくなる場合もありますので、基本的には決め方は先生がある程度方針を持って進める方がよいでしょう。

全員でくじ引きは危険な方法ですが、誰もやってくれない場合は仕方がないでしょう。

先生から推薦

先生が「では、私から推薦させていただいてもいいですか?〇〇さんと〇〇さんにお願いしたいと思いますがいかがでしょう?」などと推薦してしまう方法です。

この方法がおすすめなのは、人気の先生や、ベテランの先生、クラスの保護者の事がよくわかっている場合に特に使えます

この方法を使う時のポイントは

・ある程度保護者に嫌われていないこと
・やってくれそうな保護者の目星をつけておくこと
・やってくれそうな保護者の方に事前にさりげなく話を振っておくこと
・きちんと先生の推薦でいいか了解を得る事

 

自分が保護者の方に好かれているかどうか認識するのは難しいかもしれませんが、人気者の先生ならば、「先生に頼まれたら仕方ないか・・・」と悪い気はしませんので、すんなり決まる場合が多いです。
逆に、新任の先生などの場合はちょっとハードルが高い方法です。

懇談会が始まる前に、目星を付けた方にさりげなく話しかけて「〇〇さん役員どうですか?」「もし誰もいなかったらお願いしちゃうかもしれませんがいいですか?」など、ちょっとコミュニケーションをとっておくのもおすすめです。

または、早めに来ている方に「役員やってくれそうな方っていますかね~?」など情報収集してもよいでしょう。

役員になっても、全然仕事をしてくれないとか役割を果たしてくれないような方を選ぶと、後々先生も苦労をします。
また、本部役員の方にも迷惑がかかりますので、しっかりやってくれそうな方を選ぶのが理想です。

そういった点からしても、先生が適任者を推薦する方法はおすすめの決め方といえます。

注意点

推薦などの場合、役員決めに来ていない人は免れるということになってしまいます。
役員決めに来ている人は基本的に「役員をやってもいいと思っている人」か、「選ばれたら断るために来ている人」の2種類といっても過言ではありません。

そのため、来ている人の中から選ぶのが効率がいいわけですが、それを公言してしまうのはあまりおすすめしません。

「役員決めにきちんと来ている人がバカをみる」とか「役員決めに行かなければ役員にならずに済む」といった不満や噂が出てしまう可能性があります。

推薦をする時は、「来ている人の中から選ぶ」と受け取れるような内容は言わないほうが無難です。

まとめ

役員決めでもっとも無難な決め方は、やはり「くじ引き」です。

ただ、上記の内容はほんの一部ですので、これで絶対大丈夫ということではありませんし、必ずこういったことが起こるわけでもありません。
うまく空気を読んで、臨機応変に対応するのが一番かと思います。

いろいろな保護者の方がいますので大変ですが、役員決めの山をうまく越えられますように。